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熱中症のはなし

2009年07月17日

 

暑い・・・。わんちゃん・ねこちゃんの暑さ対策は万全ですか?

さすがにここまで暑い日が続くと、病院に訪れる子はエアコンのきいた車で連れてきてもらう子や涼しい時間に来る子が多くなってくる。それでも日中、ふと外を見てみると暑い時間にお散歩をしている子をみかけることがある。そんな時は「熱中症で運び込まれてこんやろな?」と心配になる。(今年も何度、そんな心配をしただろう?そしてこれから何度心配するんだろう・・・?

「熱中症」は日射病や熱射病などの総称で、 高温下での運動や労働のため、発汗機構や循環系に異常をきたして起こる病気。体温上昇、発汗停止とともに虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こし、生命の危険を伴うこともある」とされている。

 

症状としては体温調節が上手くいかず口を大きく開けて「ハァハァ」息苦しそうにしたりよだれを垂らしたり、下痢、嘔吐をすることがある。また、これが進行して酸欠状態になりチアノーゼ・熱痙攣や意識が無くなったり、さらに症状が進行すればショック状態になり命にかかわることもある。

 

そもそも、わんちゃん・ねこちゃんなどは熱中症になりやすい。

ご存知のとおり体温調節として重要な「」をかかないことが一番の原因となる。人は暑い時、汗をかくことによって正常な体温を保っているのだ。汗をかけないのだから水を飲むことと「ハァハァ」とパンティングすることによってのみ体温を調節するしかなくなる。激しい暑さの中、さすがにこれだけでは不十分なのだ。

だからこそお留守番のときの室温・湿度やお散歩の時間、車での移動中などを真剣に考えてあげることが必要なのだ。

お留守番のときはエアコンで除湿や冷房はもちろん直射日光が当たらないようにしてあげたりお水がなくならないようにしてあげることも必要であるし、お散歩のときは少し涼しくなったからと言ってもアスファルトからの放射熱も無視してはならない。駐車場で車の中に放置するなどもってのほかだ!!

 

わんちゃんの中でもパグ、フレンチブルドックやシーズーなどの短頭種、ハスキー、サモエドなどの北方原産の犬種、仔犬・老犬、心臓・気管などに問題のあるわんちゃんなどは特に熱中症に気をつけなければいけない。

 

応急処置としては・・・

     クーラー、扇風機などで冷やす

     水などで冷やす(氷水にはつけないこと!)

     意識がはっきりしていて吐いたりも無ければ水をのませる

などがある。

 

熱中症は一時的に回復したからといって終わりというものではない。回復したつもりでも体内にその影響が残っていたり、再発の恐れもある。

また、細菌では熱中症で体温が上がってしまうと大腸菌からのエンドトキシンという毒素が血液中に漏れ出て体温が正常になっても免疫力が低下している状態がしばらく続く、という研究結果もでている。


 

熱中症は命にかかわる重大な病気です。軽い症状でも必ず早めに病院へ連れて行ってあげてください。

そして何よりも大切なこと、それは大切な家族が熱中症になるような状況をつくりださないことです。

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